作詞 和泉さな 作曲 松本麻衣

M1「晴れた空に願いを込めて」 

甘い香り 誘われて 向かうは桃源郷 ほがらかな笑い声 あの子の笑い声
ニケ領と多摩川と 太陽の恵み受け 届けよう さぁ自慢の 中原の桃
デリケートな桃は 乙女と同じ 優しく包んで 傷つけないように
力合わせ 運べ 足並み揃え 届けよ 自慢の桃
晴れた空 どこまでも 響け歌声 高らかに
ずっとこのまま いつまでも どうぞこのまま いつまでも
晴れた空 どこまでも 響け歌声 高らかに
ずっとこのまま いつまでも どうぞこのまま いつまでも


M2「いつかくる その日まで」

泣かないわ こんなこと 涙なんて 流さないわ
凛として 前を見て ひそかに思うの 私の夢
希望も朝日も けして 沈みやしない
この子のように 夢をたくわえて いつか花開く その日まで


M3「一緒に遊ぼう」

お手々つないで 遊びましょう あの子も誘って遊びましょう
仲間があつまりゃ 楽しいぞ 声を合わせりゃ 嬉しいぞ
縄跳び 竹馬 缶ぽっくり お手玉 けん玉 紙風船
一緒に遊ぼう こっちへおいで 一緒に遊ぼう いま行くよ


M4「未来の約束」

月明り 思い出す 涙ぽろり ほほをつたう
思い出は 時として 痛みを誘う 心の棘

 すみ子「わかる、、、私もさみしいときに、よく歌ったりする」
 カンナ「班長も?うれしい、仲間だ」
 すみ子「班長ってやめてよ。すみ子でいいよ」
 はる「あ、流れ星!」

 三人、空を見上げる

 すみ子「ねえ、約束しない?大人になってもまた一緒に星を見るって」
 カンナ「いいよ!でもどうせならうんと先にしようよ。おばあちゃんとか」
 すみ子「おばあちゃん?それっていくつ?70とか?」
 カンナ「それを決めたら面白くないよ。お互いが思うおばあちゃん、これがぴったり合ったら、凄くない?」
 すみ子「すごい」

 二人、笑う

未来の約束 楽しい約束 星の下で 誓う 仲間がいる
未来の約束 暖かい約束 星の下で 叶う その日まで


M5「配給の歌」

なにを買うのも 配給制 赤子の着替えも配給制
四時間並んで魚三匹 家族八人 どう分ける
買える数量 政府が決める やりくりするのは 主婦なのに

 大人2 「先生がいらっしゃったわ!」
 料理の先生1 「皆さん!兵乱の時代を思い出すのです!」
 料理の先生2 「足りないのは材料ではなく 反省です!」
 料理の先生3 普段まだ食べられるのに捨てている食品はありませんか?」
 料理の先生1 「茶殻、芋のつる、漬物の汁、捨ててませんか?」
 大人3 「捨ててます」
 先生全 「もったいない!」
 料理の先生1 「塩の代わりは海水で」
 料理の先生2 「コメの代わりはトウモロコシ」
 料理の先生3 「砂糖の代わりはカボチャで十分」
 大人6 「先生!質問です!」
 大人11 「この配給された謎の粉、石みたいに固くてどう使えばいいのか」
 料理の先生1 「水です!水に浸すのです!」
 料理の先生2 「柔らかくなるまで浸す、それでも固ければ臼で引く!」
 料理の先生3 「ヘビカエルネズミムシ!粉にすればなんでも食べられます!」
 大人4 「でも先生、栄養は?」
 先生全 「母の愛で補いましょう!」

足りない食料 増えるは苦労 朝から晩まで ご飯の心配
鍋もヤカンも 消えた台所 地獄の時間はどこまでも

 先生全 「それではまた、ごきげんよう」


M6「多摩川園へ行こう」

待ってました 日曜日 お出かけだ おしゃれして
お弁当 こしらえて お日様も 連れて行こう
咲き誇る 笑顔の花 歌声も 高らかに
夢の時間は 訪れる 門をくぐった瞬間に
多摩川園 大好きさ 大胆になれる 夢の国
沈まないでよ お日様 もう少し あと少し
照らしてくれ 永遠に 終わらないで お願いさ
終わらないで いつまでも 


M8「夢は大きく」

私の夢 それは 世界を回る 歌手になること
銀幕の スターとして 映画に出るの
私の夢 それは お料理上手な お嫁さんよ
優しくて お金持ちな 旦那探すわ
私の夢 それは種類豊富な ケーキ屋さん
果物や 砂糖たっぷり お飾りするの
夢ならば 何でもできる 夢の中で 輝く私
夢だから 違う自分 想像するの 新しい自分
夢は大きく 夢は大きく だって夢だもの


M10「お手玉に思いを込めて」

辛い気持ち 隠して笑う 送り出す心 引き裂かれる
あの子の好きな 芋飴を 誰かに 奪われず 届けたい

 主婦 「仕送りも本人に届く前に取り上げられてしまうらしくて」
 主婦 「面会も里心が付くから許されないって」
 主婦 「だからせめて、ばれないようにこっそりと」
 主婦全 「あの子に届けたくて」

ひと針 ひと針 思いを込めて 届け届いて 母の思い
お守りに お手玉に とじこめて あなたの無事を祈っています


M11「すべてがキラキラ宝物」

さみしくなったら 空を見上げて 思い出そう 今日の夜を
空は広くて 壁もない だから 願えば つながるさ
いつもの遊び場 いつもの冗談 すべてがキラキラ 宝物
約束しよう また会うことを 約束しよう 忘れないよ
思い出は 永遠に 思い出は 時間を超えて
いつまでも いつまでも ここに あるから


M12 「戦争の真実」

  おんたけ 「日露戦争前後からの産業革命、全国の工業化とともに1937年 国家総動員法が成立、戦争目的のための動員が可能、2年後の 1939年には国民徴用令、報道規制が発令。国は労働力を補うために人々を強制的に徴収、生産に従事させることが可能になった」

進め 一億火の鳥だ 生産 増産 勝利の決算
守れ日の丸 汚すな歴史 九千万人 一億行進

  おんたけ 「戦争とは人殺しを国が公然と認め推奨したもの。だが生まれながらに人殺しなど存在しない。力づくで認識を歪め、その結果人を壊してく」

戦車 キャタピラ 戦闘機 無線機 エンジン 潜水艦
作れ 増やせ 作れ 増やせ 回し続けろ 勝利の日まで

  おんたけ 「武器を作れば使いたくなる。相手はさらに強い武器を作る。 回り続ける負の連鎖。まるで止まらぬエンジンのよう」

戦車 キャタピラ 戦闘機 無線機 エンジン 潜水艦
作れ 増やせ 作れ 増やせ 回し続けろ 勝利の日まで
虚勢だらけのこの国は 沈みかかった船と同じ
浮き上がるすべを知りながらも 武器を捨てる勇気を持たぬ

  おんたけ 「子供たちよ、しっかり見ておきなさい。未来を作るのは今の大人ではなく、君たちなのだから」


M13「晴れた空に願いを込めて」(M1のリプライズ)

甘い香り 誘われて 向かうは桃源郷 ほがらかな笑い声 あの子の笑い声
時は過ぎ 変わりゆく街並みに 思い出す流れ星 幼げなあの日の約束
みんな誰かに愛されて 生まれてきたから 大切な命
祈る君のそばで 風に揺れてる桃色の優しい花
晴れた空 どこまでも 響け歌声 高らかに
伝えよう 平和の物語 神様に守られた愛おしいわがふるさとよ